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はじめてのインド哲学(立川武蔵 著)を読んで①

インド哲学 読書

最近、インド哲学について学びたいと思ったことがきっかけでこの一冊を読んでいるところです。

そこでラーマーヌジャという人を知りました。

ラーマーヌジャは11~12世紀ごろのインドの哲学者で、当初ヤーダヴァプラカーシャという師の下でヴェーダンタ哲学を学びましたが、その後師とは全く異なる哲学思想を生み、その新たな思想は「限定不二論」と呼ばれているそうです。

ヴェーダンタ哲学の系譜では彼より前にシャンカラの「不二一元論」(本当の実在はブラフマン≒神のみとする思想)がありこっちのほうが主流のようですが(僕自身シャンカラのほうを先に知りました)、僕はむしろラーマーヌジャの神学思想のほうにより関心を持つようになりました。

「限定不二論」では、世界と霊魂は神を「限定するもの」として、これらに一定の実在性を認め、個々の霊魂と神との区別をつけているところが特徴的であるとされています。またアートマン(自我)の知識を特に重視したシャンカラに対して、ラーマーヌジャは行為と献信を重視したところに、大きな違いが見られます。

知識と行為とを区別し、知識は「ほかの何物をも必要としない」で成り立つものだというシャンカラの学説は、正直自分にはピンときませんでしたが、一方でラーマーヌジャの知行合一的な立場は納得しやすいものがあります。唯一残念なのはラーマーヌジャの日本語の文献がほとんどなくて買えないことくらい。